
この記事の結論
- 介護ソフトは選び方を間違えると数百万円規模の損失になる。「ソフトを入れれば簡単」は最大の誤解
- 主要4社は特化領域がそれぞれ違う(カイポケ=オールインワン/ほのぼの=老舗安定/ワイズマン=大規模医療連携/ケアコラボ=家族共有)
- 料金体系は公開情報がある会社(カイポケ)と要見積もりの会社が混在
- 「印刷物の自由度・付帯情報・独自要件」の3つに引っかかる施設はSaaS(インターネット経由で使うクラウド型のソフトのこと)が合わない可能性大
- 導入前に必ず業務棚卸し(入力/編集/出力の3分割)を行うこと
判断の根拠にした公的データ
- 厚生労働省「介護給付費等実態統計」では、令和5年5月審査分の介護サービス費用額が911,389百万円、前年同月比2.0%増、受給者1人当たり費用額が196.2千円と示されています(参考:厚生労働省 介護給付費等実態統計月報)。
- 同じ厚生労働省資料では、介護予防サービスの費用額が23,863百万円、前年同月比3.3%増、受給者1人当たり費用額が27.4千円と公表されています(参考:厚生労働省 介護給付費等実態統計月報)。
- 厚生労働省の令和5年度「介護給付費等実態統計」は、令和5年5月審査分から令和6年4月審査分までを対象に、年間受給者数、費用額累計、サービス種類別の状況を整理しています(参考:厚生労働省 令和5年度 介護給付費等実態統計)。
- 中小企業庁の2025年版中小企業白書は、中小企業が全企業の99.7%、従業者数の約70%、付加価値額の約53%を占めると整理しています(参考:中小企業庁 2025年版中小企業白書)。
- 福祉医療機構(WAM)は介護・福祉事業者向けに制度情報、経営情報、サービス提供に関する情報を公開しており、介護事業の比較検討では公的情報の確認先になります(参考:福祉医療機構 WAM)。
この記事はどんな介護事業者に合っていますか?
結論:介護ソフトの料金だけでなく、自施設の業務量、職員のIT慣れ、請求や記録の運用まで含めて比較したい事業者向けです。安さだけで選ぶと現場定着で失敗します。

| あなたの状態 | おすすめのセクション |
|---|---|
| 🅰️ カイポケの料金が知りたい | 「カイポケの料金体系を徹底解説」 |
| 🅱️ 4社を比較して選びたい | 「主要4社の特徴」+「料金比較表」 |
| 🅲️ そもそも介護ソフトを入れるべきか迷っている | 「3つの真実」+「使うべき施設・合わない施設」+「導入前にやるべき3ステップ」 |
介護ソフト選びでは最初に何を知るべき?
結論:介護ソフトは料金、機能、サポートの3点を同時に見ます。特に60代職員が多い現場では、機能数より、入力のしやすさと問い合わせのしやすさのほうが、現場の定着を左右します。

介護ソフトを比較する前に、業務改善コンサルとして実際の現場で見てきた「ほぼ確実に起きる現実」を3つ紹介します。
真実1:「ソフトを入れれば簡単」は誤解です
介護ソフト導入は「ゴール」ではなく「スタート」です。導入後3〜6ヶ月は、現場の声を拾って調整を続ける覚悟が必要です。
真実2:「現場の業務を言語化していない」と必ず失敗します
介護ソフトの導入でも同じことが起きます。業務の棚卸しをスキップして導入すると、運用開始後に「実はこういう例外もあった」が次々と出てきて、ソフトに合わない状態になります。
真実3:「思わぬエラー」は運用後に必ず出てきます
介護現場では特に「今日は職員が休んだ/利用者の状態が急変した/家族から急な連絡が入った」など、毎日のように例外が発生します。SaaSが標準ケースしかカバーしていないと、運用が回らなくなります。
ここまでで分かること: 介護ソフトは「製品の機能」よりも「自施設の業務との適合性」で選ぶべきです。
介護ソフト主要4社は何が違う?
結論:主要4社は得意なサービス種別、請求連携、記録画面、サポート体制が違います。自施設のサービス種別と職員体制に合うかを先に決めてから比較します。

ここでは大手4社の特徴を、得意分野・施設規模・機能網羅性で整理します。
カイポケ(株式会社エス・エム・エス)|オールインワン・経営支援込み

- 導入実績:約50,000事業所(業界シェア急成長)
- 強み:
- 記録・請求にとどまらない経営支援(タブレット無償貸与・ファクタリングサービス等)
- オールインワン:介護記録・請求・経営支援を1つで完結
- タブレット記録対応:現場入力がスムーズ
- マネーフォワード連携:会計業務との接続が良い
- 弱み:
- 印刷物のカスタマイズ性は限定的
- 「カイポケのやり方」に業務を合わせる必要がある
- 向く施設:
- 新規開業・他社からの乗り換え(最大36ヶ月無料)
- 経営支援機能(ファクタリング・会計連携)も使いたい
- 業務を標準化できる中小〜中規模事業所
ほのぼのNEXT(NDソフトウェア)|老舗の信頼性・キヤノンMJ流通

- 導入実績:シリーズ累計 約72,600事業所
- 強み:
- 業界トップシェアの安心感
- 柔軟な組み合わせ(必要に応じて機能を追加可能)
- 介護保険報酬の処理に強い
- 弱み:
- UI(画面の見た目や操作のしやすさ)に古さを感じる声あり
- モバイル対応は他社と比べてやや弱め
- 向く施設:
- 安定運用を最優先する施設
- 介護保険報酬の処理が複雑な施設
ワイズマン|大規模・医療連携に強い

- 導入実績:約61,200事業所
- 強み:
- 大規模事業所・医療連携施設に強い
- 5年間使用権パックに法改正対応料金・年間保守料金が含まれている
- 医療法人系にもユーザーが多い
- 弱み:
- 中小規模事業所には機能過多
- 5年契約という長期コミット
- 向く施設:
- 大規模介護施設・社福法人
- 医療法人と連携している施設
ケアコラボ|タイムライン型記録・家族共有

- 強み:
- タイムライン型の介護記録(SNS的なUI)
- 家族との情報共有機能
- 写真・動画を含む記録が可能
- 弱み:
- 機能の網羅性は4社中もっとも狭い
- 大規模事業所には不向き
- 向く施設:
- 家族コミュニケーションを重視する施設
- グループホーム・小規模多機能
カイポケの料金体系はどう見る?
結論:カイポケは対象サービスや拠点規模で見え方が変わります。月額だけでなく、請求、記録、勤怠、送迎など、どこまで使うかで実質負担を判断します。
カイポケは、4社の中で唯一、料金の目安を公開しているソフトです(下記は2026年時点で各社比較メディア・公式案内に示されている税別の目安。サービス種別ごとに変わります)。正確な金額は無料見積もりで確認してください。
サービス別・基本料金(同一拠点内・月額)
| サービス種別 | 基本料金(月額・税別) |
|---|---|
| 居宅介護支援 | 5,000円〜 |
| 訪問介護 | 25,000円〜 |
| 通所介護(デイサービス) | 25,000円〜 |
| 訪問看護 | 25,000円〜 |
| 障害福祉サービス | 25,000円〜 |
料金は 2026年5月時点の公開情報です。最新の料金はカイポケ公式LPで必ず確認してください。
初期費用・追加費用が「すべて0円」
カイポケの最大の強みのひとつが、初期費用・更新料・サポート費用が0円であることです。
| 項目 | 費用 |
|---|---|
| 初期費用 | 0円 |
| インターネット請求 | 0円 |
| 法改正対応費用 | 0円 |
| 更新料 | 0円 |
| サポート費用 | 0円 |
| 解約金 | 0円 |
| 職員追加・利用者増加 | 0円(追加料金なし) |
他社からの乗り換えなら「最大36ヶ月無料」
他社サービスからの入れ替えの場合、他社サービスとの契約期間中は移行期間として最大36ヶ月無料で利用できる乗り換えキャンペーンがあります(介護ソフト業界では破格の条件ですが、内容は時期により変わるため公式で必ず確認してください)。
ファクタリングサービス|介護報酬の前借り
カイポケ独自のサービスとして、介護報酬ファクタリングがあります。介護報酬は通常2ヶ月遅れで入金されますが、ファクタリングを使うと最短5日で前借りできます。
ただし注意点があります:
- 手数料分だけ受け取り金額は減る(実質的に前借り)
- 即日や翌日入金には対応できない
- 介護保険法による指定事業者限定
カイポケのデメリット・気をつけるべき点
利用者の声・レビューを集約すると、以下の指摘があります:
- 「Q&Aから探しても答えにたどり着けない」(FAQの探しにくさ)
- 「保存ボタンをクリックすると記録が飛んでしまう」(不具合の報告)
- 「訪問看護は高齢者向け中心で、小児対応のカスタマイズができない」
ここまでで分かること: カイポケは「新規開業・乗り換え・経営支援込みで使いたい施設」に強く、料金透明性も4社中トップです。

介護ソフト4社の料金はどう比較すればいい?
結論:料金表は同じ条件にそろえて比べます。初期費用、月額、オプション、サポート、請求機能を分けると、安く見えるサービスの見落としを防げます。

| ソフト | 月額目安 | 対象規模 | 特化分野 | 料金透明性 | 法改正対応 |
|---|---|---|---|---|---|
| カイポケ | 5,000〜25,000円 | 中小〜大 | オールインワン | ◎ 公開 | 0円 |
| ほのぼのNEXT | 要見積もり | 中〜大 | 老舗安定 | △ 要見積もり | パッケージ別 |
| ワイズマン | 要見積もり(5年パック) | 大規模・医療連携 | 大規模対応 | △ 要見積もり | パック内包 |
| ケアコラボ | 要見積もり | 小〜中 | 家族共有 | △ 要見積もり | パック別 |
4社それぞれの「対応サービス区分」
| サービス区分 | カイポケ | ほのぼの | ワイズマン | ケアコラボ |
|---|---|---|---|---|
| 居宅介護支援 | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
| 訪問介護 | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
| 通所介護 | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
| 訪問看護 | ◎ | ◎ | ◎ | △ |
| 介護施設(特養・老健) | ○ | ◎ | ◎ | △ |
| グループホーム | ○ | ◎ | ○ | ◎ |
| 障害福祉サービス | ◎ | ◎ | ○ | △ |
上記は2026年5月時点の各社公式情報からの整理です。サービス内容・料金は変更される可能性があるため、必ず公式LPで最新情報を確認してください。
介護ソフトを使うべき施設はどんな施設?
結論:請求、記録、勤怠、帳票が手作業で分断している施設は導入効果が出やすいです。一方で、業務手順が未整理のまま入れると入力負担だけが増えます。

ここからが、競合の比較記事には書かれていない業務改善コンサル視点での判断軸です。
SaaSを使うべき施設
具体的には、以下に当てはまる施設はSaaS(特にカイポケ)を導入すべきです:
- 新規開業でまだ業務フローが固まっていない(SaaSのやり方に合わせやすい)
- 業務が標準的で、独自要件が少ない
- 経営支援機能(ファクタリング・会計連携)も活用したい
- 印刷物のカスタマイズ性を捨てられる
- 法改正対応・サポートを内製でやりたくない
SaaSが合わない施設
1. プリントアウトしたものが小さくて見づらい
2. 既存運用で一緒に出していた付帯情報がSaaSでは出せない
3. シフトに関する独自の要件(その施設固有の運用)がSaaSの標準機能でカバーできない
結果、Excel/VBAで管理していたものをベースに修正対応する形を採用しました。
具体的には、以下に当てはまる施設はSaaS導入が高確率で失敗します:
- 紙の印刷物の見た目・サイズに強いこだわりがある
- 既存の Excel運用に 付帯情報(注釈・色分け・備考列) が大量にある
- シフト・献立・記録の独自運用が複雑
- 職員のITリテラシー(パソコンやアプリを使いこなす力)が低く、新ツールへの抵抗感が強い
- 「業務をシステムに合わせる」覚悟がない
介護施設特有の「IT導入の難しさ」
1. 職員のITリテラシーが低い
2. 紙文化が根強い
3. ホスピタリティが高い職場ゆえに、人に対して臨機応変な対応をするため、業務にも臨機応変さが求められる
4. 結果、「とりあえず紙で書いておこう・集めておこう」という運用が多発
5. その紙運用をそのまま IT 化しようとすると非常に難しい
これらに対しては、SaaSの「標準的なやり方」が合わないことが多いのです。
介護ソフト導入ではどんな罠に注意する?
結論:一番多い失敗は、現場の入力導線を見ずに管理者目線だけで選ぶことです。無料デモでは、実際に入力する職員の操作時間まで確認してください。
ここからは、業務改善コンサルが現場で見てきた「ほぼ確実にハマる罠」を6つ紹介します。
罠1:現場の業務を棚卸しせずに導入
業務棚卸しを省くと、ほぼ確実にこの罠に陥ります。SaaS導入でも、Excel カスタム実装でも同じです。
罠2:印刷物の見た目が変わって現場が拒否
罠3:ITに詳しくない職員がツールを使えない
SaaS選定時は「入力UIの簡素さ」「プルダウン入力に対応しているか」「初期研修の充実度」を、私は契約前に必ず確認します。
罠4:運用後にエラーが多発、業務が止まる
導入直後の1〜3ヶ月は、エラーが頻発する前提で計画してください。バックアップとしてExcel運用を残しておくことを強く推奨します。
罠5:有給・特別休暇等の例外処理を見落とす
SaaS選定時に「例外処理(有給・特休・代休・振休)はどうなるか」を必ず確認し、自施設の現状の例外パターンをリストアップして照合してください。
罠6:「とりあえず入れれば良くなる」と思って導入
ここまでで分かること: SaaS導入の罠は、業務棚卸し → ベンダー選定 → 導入 → 3〜6ヶ月の調整期間 → 定着のプロセス設計で回避できます。

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介護ソフト導入前に何を準備すべき?
結論:先に帳票、記録、請求、勤怠の流れを棚卸しします。いきなり契約するより、残す業務とソフトに任せる業務を分けたほうが定着しやすくなります。

罠を避けるために、導入前に必ずやるべき3ステップを紹介します。
step
1困っている業務を特定する
実際にやってみると、こんな整理ができます:
| 業務 | 現状の所要時間 | 担当者 |
|---|---|---|
| シフト作成 | 月1日(8時間) | 施設長1人 |
| 介護記録(紙→PC転記) | 1日2時間 | 全職員 |
| 国保連請求 | 月3日 | 事務 |
| 加算算定確認 | 月2日 | 施設長 |
step
2業務手順を言葉にして残す
言語化のコツ:
- 動詞ベースで書く:「シフトを作る」ではなく「①休み希望を口頭で集める ②シフト表に転記する ③配置基準(職員を何人置くべきかの決まり)をチェックする ④印刷して掲示する」
- 例外処理も含める:「有給を取りたい人が当日朝に申し出た場合は…」までカバー
- 時系列で書く:朝の朝礼→日中業務→記録入力→引き継ぎ、の流れに沿って
step
3入力 / 編集 / 出力の3つに分けて設計する
1. 入力:どんなデータが、どこから、どのタイミングで入ってくるか
2. 編集:そのデータをどう加工するか
3. 出力:最終的に何を、どんな形で、誰に出すか
それぞれのフェーズで「どういうデータで、どう編集して、どう出しているのか」を3つに分けて考えておけば、後出しの「実はこういう運用も…」が減らせます。
| フェーズ | 介護記録業務の例 |
|---|---|
| 入力 | 利用者の状態・バイタル・食事量・排泄等 |
| 編集 | 担当者ごと・日付ごとの集計/加算算定要件のチェック |
| 出力 | 介護記録表/国保連請求データ/家族向け報告書 |
このフレームで業務を整理すると、SaaSの選定軸が明確になります。「うちの『入力』のところで、SaaSは何を吸収してくれるのか?」と質問できるようになります。
介護ソフト以外の選択肢も検討すべき?
結論:小規模な改善ならExcel、Googleフォーム、既存ソフトの設定見直しで足りる場合があります。高機能ソフトは、課題が明確になってから選ぶほうが安全です。
介護ソフトの導入を考える前に、他の3つの選択肢も検討してください。
選択肢A:Excel/VBA/GASで改善できないか
業務が独自性が強い場合、SaaS よりも Excel/VBA/GAS でカスタム実装したほうが安く・早く完成することがあります。
このような Excel/VBA/GAS 実装の進め方は、無料相談でもご案内しています。

選択肢B:業務改善コンサルに棚卸しを依頼する
判断がつかない場合、業務棚卸しだけを業務改善コンサルに依頼するのも選択肢です。1〜2週間で「自施設に何が向いているか」が明確になります。
選択肢C:Claude Codeなど業務自動化研修で社内対応力を上げる
最近では、Claude Code等のAIツールを使って社内のExcel自動化を進める選択肢もあります。
特に「AI鬼管理」は、Claude Codeを使った業務自動化の研修プログラムです。
- 介護・福祉の現場業務にも応用しやすい内容
- 月次の業務改善伴走
- Excel/VBA だけでなく、AI を使った業務自動化を学べる

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介護ソフト導入と並行して何を進めるべき?
結論:業務手順書、入力ルール、職員向けの短い操作説明を同時に整えます。ソフト導入だけでは属人化は消えないため、運用設計までセットで進めます。
介護ソフト選定だけでは、業務改善は完結しません。並行して進めるべき2つの活動があります。
1. 機能比較だけでは見えない「業務適合性」のチェック
機能一覧だけ見ても、「自施設の業務に合うか」は分かりません。業務適合性のチェックには、業務棚卸しを終えた上での個別ヒアリングが必要です。
2. 導入後の運用設計サポート
導入してから3〜6ヶ月の運用調整期間が、成功と失敗を分ける期間です。この時期に、現場の声を拾って即座に調整できる体制があるかどうかで、導入の成否が分かれます。

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介護ソフトの「ランキング」はどう見ればいい? LIFE対応もチェック
結論:ランキングの順位は集計方法や広告の都合で変わるので、鵜呑みにしないこと。シェア上位は無難な目安にはなりますが、本質は「自施設のサービス種別・規模・連携先(国保連や税理士)」に合うかどうかです。加算を取るなら、LIFE(科学的介護情報システム)に対応しているかも、私は必ず見ます。
「介護ソフト ランキング」の正しい見方
「介護ソフト ランキング」で出てくる順位は、集計の母数や広告・紹介の都合で順番が変わります。だから順位そのものより、「なぜその順位なのか(料金か・シェアか・機能か)」の軸を見てください。カイポケ・ほのぼの・ワイズマンなどシェア上位のソフトは情報も多く無難な候補ですが、この記事で一貫してお伝えしているとおり、最後は「製品の順位」より「自施設への適合性」で選ぶのが失敗しないコツです。
見落としやすいチェック項目:LIFE対応
もう一つ、料金や機能の比較で見落とされがちなのが「LIFE(科学的介護情報システム)への対応」です。科学的介護推進体制加算などを算定するには、LIFE へのデータ提出が必要です(2026年時点・最新の算定要件は公式情報をご確認ください)。主要ソフトは対応が進んでいます。ただし提出のしやすさ・現場の手間には差があります。加算の算定を考えているなら、体験版で「LIFE 提出が現場で無理なく回るか」を試しておくと安心です。
よくある質問(FAQ)
Q1:カイポケとほのぼの、社福法人にはどちらが向いていますか?
Q2:介護ソフトの月額料金の相場は?
Q3:Excel から介護ソフトに変える適切なタイミングは?
Q4:印刷物の自由度を維持できる介護ソフトはありますか?
Q5:介護ソフトとExcel/VBAを併用する選択肢はありますか?
Q6:介護ソフトを変更(乗り換え)するときの注意点は?
Q7:スマホ・タブレットでの操作はどのソフトが使いやすい?
Q8:「介護ソフトランキング」は信用していいですか?
順位は集計方法や広告の都合で変わるので、鵜呑みは禁物です。シェア上位のソフトは無難な目安にはなりますが、本質は「自施設のサービス種別・規模・国保連や税理士との連携」に合うかどうか。ランキングより適合性で選ぶと失敗しにくいです。
Q9:LIFE(科学的介護情報システム)対応は確認すべきですか?
加算を取るなら、ここは避けて通れません。多くの主要ソフトが LIFE へのデータ提出に対応していますが、提出のしやすさや手間に差があります。科学的介護推進体制加算などの算定を考えているなら、体験版で「LIFE 提出が現場で回るか」を確認しておくと安心です。
Q10:介護ソフトを乗り換えると、国保連への請求(伝送)は止まりますか?無料お試し中はどうすれば?
結論=順番を守れば、請求(国保連伝送)を止めずに乗り換えられます。コツは「旧ソフトで請求を回しながら、新ソフトはお試し期間に並行(二重運用)で慣らす」こと。①今月分の請求は旧ソフトで国保連伝送まで終わらせる、②無料お試し中は新ソフトに利用者・契約データを取り込み、操作と帳票出力だけ確認する、③1か月分を新ソフトで“予行”出力して旧ソフトと金額を突き合わせる、④国保連伝送が終わった請求月の翌月初に本番へ切り替える——この順番が安全です。返戻(エラー差し戻し)対応の窓も考え、旧ソフトは最低1〜2か月残します。伝送期限やデータ移行の可否は自治体・サービス種別・各社で差があるので、契約前にベンダーと国保連へ必ず確認してください。
まとめ|「製品比較」より「自施設適合性」で選ぶ

介護ソフトは「製品の機能・料金カタログ」だけで選ぶと、ほぼ確実に失敗します。
選定の正しい順序:
- 業務棚卸し(入力/編集/出力の3分割)
- SaaSに合わせる覚悟があるかを自問
- 「業務に合うソフト」を3社まで絞る
- デモ・無料トライアルで実機確認
- 導入後3〜6ヶ月の調整期間を計画
そして、SaaSが合わない施設は無理に導入しないという判断も要ります。Excel/VBA/GAS のカスタム実装が、結局はトータルコストも運用コストも安く済むケースが現場では多くあります。
次の3つのステップ:
関連記事
- 集客記事「介護現場の属人化を解消する5つのステップ」(サイト軸記事・880件/月)
- 記事1「介護施設のIT導入補助金 完全活用ガイド」(介護ソフトはIT導入補助金対象)
- 記事3「介護施設のシフトをExcelで作る限界」(Excel改善 vs SaaSの判断軸)
- 集客記事「Excelマクロが動かないときの対処法」(170件/月・Excel運用の限界)
- レビュー記事「発注ナビの評判」(介護ソフトベンダーへの一括見積もり依頼の手段)
著者情報
スガヤン(業務改善コンサルタント)
社会福祉法人や知的障害者施設の Excel/VBA/GAS 実装を外部から支援してきた業務改善コンサルタントが執筆・監修しています。記事内の実体験は実際に支援した現場で得たもので、固有名詞・個人情報は匿名化済みです。料金情報は2026年5月時点の公開情報をベースに整理しており、最新情報は各社公式LPで必ずご確認ください。
最終更新:2026-07-03
初出:2026-05-19